祐介へ

祐介が生きてる間に謝らなきゃって思っていたことがあるんだ。
10月18日にお見舞い行ったときに、いろいろツラいこと話させちゃってごめんね。
あんな単刀直入に聞かなければ、祐介も言わずに済んだかもしれないのに。
自分で聞いといて、何も元気付けられなかったのが、今思うと悔しいよ。
あの時、もっと明るく振る舞えれば、祐介もちょっとは気が楽だったかな？

それともう一つ、11月1日にお見舞いに行ったとき、握力を比べたよね。
あの時、いつもみたいにムキになって痛くないって強がったことを凄く後悔してるんだ。
素直に握られた手が痛いって言っておけば良かった。
あの時の祐介の落胆顔が忘れられないよ。
自分の体力がこんなに落ちてるんだって思わせちゃったんじゃないだろうか。
本当にごめん。


早くメールしなきゃって思ってたのに、結局今日になっちゃった。
もう、この言葉は聞いてくれないんだね。



最後まで一緒にいてあげたかったよ。
退院の日とかメールすれば良かった。
幼馴染みは特別だって思ってるけど、行動しなかったら分からないよね。
本当にごめんね。

祐介は、幼馴染みは特別だって思っててくれてた？
そう思ってくれてたら、凄く嬉しいな。